文系の卒論ってどう書けばいいの?

卒論を書く時には、多くの学生が悩むものです。文系の場合は、何をテーマに選んだらいいのか、どのように書けばいいのかとあれこれ迷ってしまいます。ですが、迷ってばかりいては月日が過ぎるばかりです。
そこで、文系の卒論を書く時のコツを詳しく解説します。
卒論は、学生としての自分を表現する、いわば集大成のような作品です。後で後悔がないように慎重におこないましょう。

・文系の卒論は準備時間が大切

文系の卒論では、他の学部よりも準備時間が大切です。なぜなら、文系の卒論というのは、先行研究を調べたり、参考文献を読んだりしなくてはいけません。時間がいくらあっても足りないと感じる人もいるでしょう。
卒論を書く時には、できるだけ準備時間を多目に考えておくと良いでしょう。
卒論を書く時には、スケジュールを組み立てておくと便利です。たとえば、いつまでにテーマを決める。そして、いつまでに資料を集めて、いつから書き始める。厳密でなくても、こうしたスケジュールを立てておくことによって、順調に書けるようになります。

・テーマは選びやすいものから

卒論のテーマは、身近なものから壮大なものまで様々です。どんなテーマを選ぶのも自由ですが、その時には選びやすいものにしましょう。なぜなら、卒論というのは、1つのテーマを深く掘り下げて書かなくてはなりません。そして、その文字数は約2万文字と決まっていることもあります。それだけの長い文章が書けないと、卒論は完成しません。
いざ調べてみたら、資料がなかったという可能性もあるのです。書く前には、資料がどれだけあるのか、構成がしやすいかなどから、なにを書くのかテーマを検討すると良いでしょう。

・構成を決める

書き始める時には、大まかでもいいので、全体の構成を把握しておくことにしましょう。多く使われているテンプレートを参考にすると、書き出しもスムーズになります。
構成は、いわば家を建てる時の設計図と考えて良いでしょう。設計図がなくては、家を建てることはできません。卒論も同じことです。構成を立てなくては、良い卒論を書くことはできません。

・図やグラフを効果的に使う

文系の卒論でも、図やグラフは必要です。調査した結果を視覚化するだけでも、読んだ人に内容が伝わりやすくなります。ですが、単に図やグラフを書けば良いのかというと、それは違います。読んだ人が、なんの図やグラフが描かれているのかを理解できなくては意味がないのです。
図やグラフを書いた時に、簡単に説明するのではなく、この図やグラフからどのようなことがわかり、その結果こうなるというところまで、丁寧に説明することが大切です。
また、引用した時にはその部分を分かりやすくする必要があります。
その時に、英文からの引用の場合は横書きのまま使用します。
また、数字も縦書きの場合は漢数字を用いて、横書きの場合はアラビア数字にします。

・自分の感情は入れないようにする

卒論を書く時に、ついついしてしまうのが自分の意見を書いてしまうことです。研究に対する自分なりの考えや意見というのは卒論では求められていません。客観的な文章でなければ、満足のいく点数がもらえないかもしれないのです。
客観的な文章は、書き慣れないと難しいと感じる場合もあります。大切なことは、語尾に「~と思います」という言葉をつけないことです。「思います」という言葉は、不確かさを表す言葉です。ですが、だからといって箇条書きのような文章では機械的な印象になってしまいます。
意識したいのは、必要な部分を滑らかな文章で繋げることです。文章に大切な「てにをは」を使って、正しい日本語で卒論を完成させるようにしましょう。

・卒論を書く時のルールについて知る

卒論を書く時のルールというのは、大学によって違いはあります。ですが、基本のルールはほとんど同じです。
まず、クエスチョンマークやエクスクラメーションマークは使用しないようにしましょう。卒論は、誰かに対して質問を投げ掛けたり、小説のように盛り上げる必要はないのです。
また、普段からメールのやり取りをしていると、ついつい癖で語尾がフレンドリーになってしまうこともあります。語尾には注意するようにしましょう。
また、表記を一定することも忘れてはいけません。カタカナと平仮名そして漢字を混同しないようにしましょう。たとえば、途中までカタカナで書いていた言葉を、急に平仮名や漢字にしてしまうと、読んでいる人は混乱してしまいます。
様々な文字を使い分けるのが、日本語の魅力ではありますが、表記が一定しなくてはバランスが悪いです。

卒論は、長い時間をかけて完成させるものです。そして、完成した後で見直すことも大切です。改めて読み直してみた時に、気がつかなかった間違いがあったり、書き足りなかったりすることもあります。
何度か読み直して、満足のいくものが完成したら提出するようにしましょう。