卒論の謝辞ってどう書くんだっけ?

卒論で謝辞を書くとき、一体何を書いたら良いのかわからないと感じる人もいるのではないでしょうか。謝辞は卒論を書くにあたってお世話になった人に対して各ものであり、非常に重要です。その一方で、一番以内にまとめる必要があるものでもあり、長くなりすぎてはいけません。

ここでは、卒論に必要な謝辞の書き方について紹介していきます。

1.謝辞とはいったい何か

謝辞というのは、卒論を書くにあたって自分を支えてくれた人に対して書くものです。例えば、卒論の調査をするにあたって誰かにインタビューをさせてもらった、特定の施設などで調査をさせてもらったなどという場合、それらに対して謝辞を述べる必要があります。また、もしも奨学金などを受けて大学生活を送ったり、調査をするにあたって支援金をもらったりした場合、そのようなお金があってこそ成り立った卒論でもありますので、そこに向けて謝辞を書かなければいけません。
金銭的な援助を受けたならば、そこに対してした事を書くことで実際に金銭的な援助があったことを明確にすることもでき、それらの組織に対する感謝を示すことができます。また、具体的にお世話になった人やお世話になった組織、設備等に謝辞を書くことで、実際にそれらと関わって卒論を書いたことを明確にできるので、深い意味があると言えるでしょう。謝辞はただお礼をいうだけではなく、「これらの支援があった」ということを明確にし、例えば組織や設備の支援を受けたならば、それらの存在意義を明らかにすることができるのです。

2.謝辞は誰に対して書くのか

それなら、具体的に誰に謝辞を書けば良いのでしょうか。例えば、自分の両親や友達、あるいはガールフレンドはボーイフレンドから応援されてそれが心の支えになった人もいるかもしれませんが、そのような人々を真っ先に書いてはいけません。
一般的に、謝辞は論文を書くにあたってその考えやアイディア等の提供をしてくれた大学教授や大学、ゼミ仲間など、具体的に卒論のアイディアを一緒に考えてくれた人々に対して書く必要があります。自分のゼミの教授は真っ先にあげて良い人物だと言えるでしょう。これ以外にも、例えばゼミ以外の教授に特別にお世話になった、他の大学のゼミ仲間と熱心に議論をした、などという場合はこのような人たちも謝辞に出す必要があります。
調査をするにあたって博物館や資料館などを利用した場合、それらに対しても謝辞を書きましょう。例えば原爆資料館など、具体的にお世話になった施設や組織があるのであれば、そこに対しても謝辞を書く必要があります。さらに、もしも卒論で図などを作成したのであれば、そのソフトウェアサービスも触れておくと良いでしょう。研究をするにあたって金銭的な援助を受けたのであれば、その組織のことも書いておきます。
その上でまだ余裕があるのであれば、両親や友人など、精神的に支えてくれた人たちも触れておきましょう。

3.謝辞を書く順番や場所

謝辞は卒論の1番最後に加えることもありますが、一番最初に加えることもあります。これはゼミの先生に確認し、どちらに入れるべきなのかチェックしておいてください。
卒論で謝辞を書く場合は、誰を最初に書くのか、順番があります。まずは指導教員、つまりゼミの教授を最初に書きます。そしてもしも腹指導教員がいるのであれば、その指導教員の後に腹指導教員を書きましょう。他に助言をしてくれた教授や、自分の卒論を書くにあたって必要となる資料を提供してくれた教授がいるのであれば、その教授をその後に書きます。もしも複数の教授がいるのであれば、関係性の深い人から書いていくという人もいれば、関係性の遠い人から書いていくという人もいます。関係性の深い人から書く場合は、例えばまずは自分の学科の教授を先に書き、それから他の学科の教授を書く、あるいは自分の大学の教授を先に書き、他の大学の教授を先に書く、などという順番になります。関係性の遠い人から書く場合はその逆になりますが、これらは書き方のスタイルによって異なりますので、ゼミの先生に確認してください。そして、統一性を持たせることが大切です。

4.謝辞を利用する

謝辞にはテンプレートが存在します。特に修士論文や博士論文では謝辞が必要になるので、学位論文用の謝辞のテンプレートもありますから、謝辞の書き方がよくわからないと思ったらこれらを利用しても良いでしょう。卒論には謝辞は必要ないという考え方もありますので、テンプレートによっては卒論では関係のないような「査読付き論文のレフェリー」などという言葉が出てくることもあります。しかし、これらは修士論文や博士論文を対象とした言葉になりますので、気にする必要はありません。
もしも卒論を英語で書いたのであれば、謝辞も英語にする必要があります。これもテンプレートがありますので、書き方が全然わからないという場合はテンプレートを利用しても良いでしょう。