卒論の発表。緊張するけどどうしたらいい?

卒論の発表する時、一体何を発表したら良いのでしょうか。卒論を発表する機会はゼミなどで中間発表をしたり、いざ卒論が完成してからお互い発表したり、などと様々なものがありますが、卒論の発表にはある程度の形態があります。ここでは、卒論の発表で何を言えば良いのか、紹介していきます。

1.研究テーマと先行研究を明らかにする

卒論発表するときは、自分は一体何を調べようとしているのか、自分は何を明らかにしようとしているのか、はっきりさせる必要があります。卒論発表といっても、卒論を読み上げれば良いわけではありません。
自分は一体何を疑問に思っているのか、何を調べようとしているのか、それに対してどのような先行研究が存在するのか明確にしましょう。卒論は自分なりに研究し、自分なりに新しい何かを明らかにすることが目的です。読書感想文ではありませんので、今まで勉強してきたことを踏まえ、今まで明らかにされていない事を自分の卒論で明らかにしていく必要があります。
ただ自分の卒論テーマを発表するだけではなく、実際にどのような先行研究があるのかまではっきりさせておきましょう。自分の分野ではどのような研究が存在し、どこまで何が明らかになっているのか、誰がどのような研究をしていて、どのような考え方が存在するのか、発表できるようにしておく必要があります。

2.研究の方法を明らかにする

次に、そのテーマをどのように調べていくか考察します。どのようなテーマが存在し、どのような先行研究が存在するのか明確にしたら、どうやってその研究を進めていくのか考えていかなければいけません。
この研究の方法がはっきりしていなければ、いざ卒論を書き始めてから「文献がない」「どうやって明らかにしたら良いのかわからない」などというトラブルに陥る可能性があります。自分はどのような立場で、誰の考え方を基本に研究を進めるのか、自分はどの立場に反対しているのか、はっきりさせておきましょう。卒論では自分の立場を明確にすることも非常に重要です。
一体どのような文献を使い、どのような調査をするのか、誰の研究を基本に調査していくつもりなのか、明確にしておきましょう。あるいは、文献以外にどのような雑誌や新聞をしたのか、どこに行って調査をしてみるのか、誰にインタビューするのか、などがわかっていると良いですね。文献以外にも、卒論では雑誌や新聞など様々な媒体が使えます。また、博物館や資料館などに行ってみるのであれば、そのことも発表しましょう。もしもその分野に関してよく知っている人がいて、インタビューしたいと思っているのであれば、それも発表できるようにしておく必要があります。
インターネットを利用する場合、個人のブログなどは参考にできません。インターネットはあくまでも公式サイトに絞り、情報があるかどうか調べておきましょう。
ただし、卒論の資料を用いるにあたり、インターネットしか参考資料がないようではいけません。きちんと紙媒体でも資料があるようにしておく必要があります。

3.何を明らかにさせたいのか明確にする

次に、自分はどのような結果を期待しているのか、明確にしておきましょう。卒論は研究であり、自分なりにテーマを決めてそれの答えを導き出すものになります。つまり、その卒論のテーマを掲げたという事は自分なりに期待する答えがあるということになるのです。
自分は一体どのような答えを期待しているのか、どんなような答えを目指して研究しているのか、明確にしておきましょう。それに対して自分はどう考えているのか、今後はどのような展望があるのか、明確にできると良いですね。
自分なりの答えが出たら、今度はその研究を用いてどのような研究ができるのか、何に貢献できるのか、などということも言えるようにしておきましょう。「そんなことを調べてどうするの」と言われたときにきちんと説明できるように、自分の研究が一体どのような役に立つのか、説明できるようにしておきたいものです。

4.質疑応答の準備をする

卒論の発表するときは、当然ながら質疑応答の時間があります。自分の発表に対して質問されたとき、どのように答えるのか、質問を想定して答えを考えておきましょう。
特に、自分が見落としていたところを「どうやって進めるつもりなのか」「どう考えているのか」などと質問されることが多いです。特に研究のやり方に関しては突っ込まれることもありますので、準備しておきましょう。
とは言え、卒論発表では言われたくないところを指摘されることもあります。自分が考えてもいなかったところを厳しく指摘されることもあり、精神的なダメージを受ける人もいますが、今まで考えていなかったところを指摘されたのであれば、「今後の課題にさせて貰います」と謙虚に受け止めることも大切です。批判された場合、それに対してやり返すのではなく、「これから調べてみたい」「その部分は考えていなかった」とはっきり認めることも必要です。