卒論の文字数ってどれくらいがいいの?

卒論を書く時、学部や学科で文字数が決められていることもありますが、実際には自分で考えなければいけないこともあります。最低限の文字数が決められているならばそれに従う必要がありますが、もしも文字数が決められていない場合、一体どれぐらい書いたら良いのでしょうか。ここでは、卒論の文字数について紹介していきます。

1.20,000文字ほどが適切

卒論は、大体20,000文字ほどが適当だと言われています。A4にしてざっと15枚〜20枚程度ですが、実際には30枚程度書く人が多いとも考えられています。もしも英語なら10,000文字ほどが適当です。
このように聞くと文字数が多いと感じるかもしれませんが、卒論は1章構成ではありませんから気をつけましょう。例えば、授業で提出するレポートではそこまで考えませんが、卒論の場合は大体5章構成になります。
最初に序論、そして本論が3本、結論、と考えておけばよいでしょう。序論では自分の研究テーマを明確にした上でどのような先行研究があるのか、自分はどのように研究を進めたらよいのか、書いていきます。本論では自分の研究の説明や主張を書いていきます。自分なりにテーマを決め、そのテーマの答えを発表するにあたっ証拠を述べていくのが保存になります。それを踏まえ、自分なりにどのような結論が出たのか明確にしていくのが結論になります。20,000文字程度の中でこのような内容を書いていく必要がありますが、それぞれの章はたいした量ではありませんので、計画的に書いていけば問題ないでしょう。

2.参考文献や図の取り扱いに注意

卒論では、参考文献は文字数に含まれません。参考文献のページもページ数に含まれませんので、気をつけましょう。例えば、卒論が20ページと言われているのであれば、20ページは卒論の本文でなければいけません。その20ページの中で序論、本論、結論を書いていくのであり、20ページ書けたのであれば、参考文献は21ページになる必要があります。参考文献をその20ページに含むべきではありません。たとえ20ページ目が1行で終わってしまったとしても、参考文献は21ページ目になります。
また、図表などを使う場合はそれもページ数には含まない方が良いです。図表を大きくして1枚使ったのであれば、それもページ数には含まない方が良いでしょう。文字数が決められているだけならば、図表は文字数に含まれませんので気にする必要は無いですが、卒論のページ数が決められている場合、それに図表は含まないようにしましょう。図表をページ数に含んでしまうと、「ページ数が足りない」と指摘されてしまう可能性が高まります。

3.量より内容が大切

その一方で、卒論はページ数や文字数よりも内容が大切になります。根本的に卒論のページ数や文字数が決められているのであればそれを守る必要がありますが、だからといってわざと文章を長くしたり、漢字を使わずひらがなを多用したりして量を増やしたり、などという事はしないようにしましょう。文字数稼ぎは卒論では控えます。
卒論は内容が大切ですので、書き始める前にしっかり構成を考え、自分は何を調べたいのか、どのような先行研究があるのか、どのように調べていきたいのか、明確にしておきましょう。計画を立てる時点で「この研究を進めるにあたってどのような参考文献が使えるのか」「どのような雑誌や新聞が利用できるのか」「どのような施設や博物館に行ってみたら良いのか」「誰に話を聞いてみたら良いのか」など、具体的な進め方を考えておくことが大切です。ただテーマを掲げても、どのような参考文献が存在するのかしっかりと調べていなければ、いざ卒論を書き始めてから「参考文献がない」ということになりかねません。
文献などをチェックするときには、自分の大学だけではなく都道府県や市町村の図書館もチェックしてみましょう。意外にそのような場所に重要な資料が置かれていることもありますし、他の大学の図書館が所蔵していることもあります。行ける範囲の図書館であれば自分で足を運ぶことができますし、遠い大学の図書館であれば大学の図書館を通じて取り寄せてもらうことも可能です。

4.テーマで悩んだら指導教員に相談を

卒論を書いている最中に何を書いたら良いのか分からなくなったり、どうやって進めたら良いのか悩んだりしたら、迷わず指導教員に相談しましょう。自分で考え、友達の意見を聞くことも大切ですが、いざという時は指導教員に相談した方が良い助言をもらえる可能性が高いです。もちろん、ゼミの中で友達の意見を聞き、あなたの見解を教えてもらうことも大切ですが、指導教員であれば人脈もありますし、実際にどのような本を読んだら良いのか教えてもらえることも多いです。
その一方で、指導教員に相談するときにはいったい自分は何を悩んでいるのか、何についてどうしたいのか、問題点をはっきりさせておきましょう。ただ漠然と「どうしたらいいですか」と質問するのではなく、問題点をはっきりさせた上で自分はどうしたいのか考えておくことで、より良い助言がもらえます。