卒論で農業をテーマにする方法は?
大学4年生の皆さん、卒業論文(卒論)のテーマを農業にしようと考えている人も多いのではないでしょうか。農業は人類の基盤をなす重要な産業であり、環境問題や食糧問題など、検討すべき課題が山積しています。
農業をテーマにすれば、社会にも大きなインパクトを与えられる可能性がある一方で、テーマを絞り込むのが難しいという課題もあります。ここでは、農業をテーマにした際の卒論のアプローチ方法をいくつかご紹介します。
まず、専門分野から検討するというのが一つの方法です。例えば農学部や生物学科であれば、作物の品種改良や病虫害対策、栽培方法の改善などの研究テーマが考えられます。経済学部や経営学部であれば、農業経営の効率化や6次産業化、農産物の流通・マーケティング分析などがテーマになり得るでしょう。
大学の専門分野に関係なく、農業が関連するテーマを選ぶことも可能です。例えば環境問題の観点から、有機農業や持続可能な農業、コメ農業と水資源といった視点が考えられます。また、食育の推進や地産地消、フェアトレード農産物といった切り口もあります。
コロナ禍での食料自給率の低下なども大きな問題なので、食糧安全保障の観点から卒論を書くのも面白いかもしれません。
具体的な事例研究に取り組むのも一つの選択肢です。地元や全国の特定の農家や農業法人を取り上げ、経営分析や栽培方式の研究、販売戦略の考察などを行うというアプローチです。現地調査やインタビューを実施することで、実践的でリアルな卒論になるでしょう。
農業はさまざまな分野と関わる広範なテーマです。自分の関心を整理し、徐々に絞り込んでいくことで、卒論に適したテーマが見つかるはずです。周囲の助言や指導教員の意見を参考にしながら、じっくりと検討を重ねていきましょう。皆さんの熱心な取り組みが、実りある卒論作成につながることを願っています。